INTERVIEW
2025年度 美術部座談会

2025年度入社の美術部のみなさんに、就職活動から現在の仕事のことまでお話を聞きました。
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神原 夏琳
4年制大学卒業。 SNSに流れてくるたぬきがかわいくてよくみている。 |
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冨澤 千春
4年制大学卒業。 好きな食べ物はたらこスパゲティ。 |
■いつから美術の仕事をしようと思いましたか?
神原:『もののけ姫』を見てから背景をやりたいなと、高校1年生頃から目指すようになりました。専門学校に行くよりはもっと幅広い知識が欲しかったのと、広い内容の美術と日本の美術を基礎に学びたかったので日本画を専攻して、背景や風景を描きながら大学生活を送っていました。
冨澤:高校では美術学科、大学ではアニメーション学科で美術とアニメーションを学んでいたので、働くならアニメーションの美術かなーと漠然と思っていました。

■A-1 Picturesを選んだ理由を教えてください。
神原:A-1 Picturesは好きな作品もありますし、新設された部でいろんなことに挑戦できそうだなと思ったからです。実際に挑戦させてもらえています。
冨澤 背景部があるアニメーション制作会社や背景会社を探していたら、A-1 Picturesも募集していたので応募しました。 幅広いジャンルの作品を制作しているから、いろんな背景が描けるかなと思って。
■就職活動を始めた時期を教えてください。
冨澤:大学1年生の夏からです。ポートフォリオをつくる授業がありました。
神原:いいなー!
冨澤:1年生のときから作品をためていたので、あとから楽になりました。
神原:ポートフォリオを作る授業はなかったですが、アニメの美術をやりたいとは決めていたので、ポートフォリオに生かせそうな作品は残していました。本格的にポートフォリオづくりに取り掛かったのは3年生の終わりで、4年生になってからは面接対策をしていました。
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■就活中大変だったことはありますか?冨澤:美術に関する情報がなかったので、どういう試験があるか内容がわからず大変でした。 神原:そもそも学校にはアニメの美術を目指す人がいなかったので…。 冨澤:私も学科内や先輩にも話を聞ける人がいなかったので、手探りで就活を進めていました。ポートフォリオのことは検索したら出てきたので、それを参考にポートフォリオを作りました。 神原:ポートフォリオはやってきたことを全部まとめました。デッサンや着彩した絵をいれて。背景画も入れました。
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■会社説明会には参加しましたか?
神原:行ってないですね~。大学に会社が説明に来てくれることも無かったです。
冨澤:3年生の時に企業が来てくれて説明を聞きました。美術の説明会ってあまりないんですよね…。もっと美術の情報があればよかったな~と思いました。
神原:情報があまりにも無かったので、美術をやっている方にSNSでDMを送りました。 あとは同級生の先輩が美術をやっていたので紹介してもらい、ポートフォリオをみてもらいました。
――そんな努力も…。では実技の試験は情報がないだけにすごく緊張したのでは?
冨澤:そうですね…。でも絶対に誰も考えつかないような想定外の問題が出たので結局大変でした(笑)。
■学校で勉強して役に立ったことはありますか?
冨澤:アニメーション制作の一連の流れと、工程を勉強していたのはよかったと思います。どんな役職があってどんな仕組みで制作が進んでいくのかを俯瞰して理解できました。
神原:私はアニメの授業がなかったので、絵の作り方のほうで生かせたことはありました。余白と光の使い方とか、空間意識は絵を描いているなかで身についたかなと思います。
冨澤:基礎ができていない人は絵をみるとすぐわかります。形おかしいなとかパースが変だなとか。
神原:自分が描きたい絵が先行してしまって、基礎の部分が疎かだと上手くても「惜しいな~」という絵がけっこうあります。もちろん自分にも言えることなんですけど…。
――ということは、面接を担当するベテランの方の目でみたらきっともっとばれていますね。
神原:そうだと思います。基礎ってごまかしができないし。
冨澤:曖昧に描いているな~って見てすぐわかる。あ~、言っていて自分に刺さる(笑)。
神原:他の人の絵を真似して描いても、自分で基礎を理解していないと基礎がわかっていない絵だとばれてしまうので、基礎をしっかりやるのが大事かもしれません。
■逆に学生の間にもっと勉強しておけばよかったと思うことはありますか?
| 冨澤:Photoshopですかね~。
神原:たしかに! 冨澤:入社したら常にPhotoshopと向き合うので、基本的な操作ができると入社してから楽かもしれません。 ――学校では操作したことはありましたか? 冨澤:学校でもありましたけど、背景を一から全部描くことはなかったです。 神原:私は授業では一切ありませんでした。日本画学科を専攻していたので、筆で描こうという指導方針の先生が多くて。周りにもPhotoshopができる人はいませんでした。 冨澤:みんなアナログで描いてたよね。 神原:いたとしてもiPadに描くとか。 冨澤:内定をもらってから「入社までにPhotoshopで絵を描かなきゃまずい」と思って練習をしました。それでも知識が追いつかないまま入社しました。 |
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――入社当初は二人とも作業に慣れるのに大変だったのでは?
神原:私は何も知らなかったので、描いては調べて描いては聞いてを繰り返していました。入社してからの1か月はPhotoshopを学ぶ期間だったように思います。
――とはいえ学生の間にPhotoshopを購入するってハードル高いですよね。
冨澤:そうですね~。なのでPhotoshopに限らずデジタルのツールに慣れておくといいと思います。
■入社して成長したと感じることはありますか?
冨澤:Photoshopが使いこなせるようになりました!あとは絵を描くスピードと丁寧さが向上したかなと思います。入社する前はただ背景を描くというイメージだったんですけど、背景にキャラクターが載った時の見え方を意識しながら描くようになりました。
神原:周囲を観察するようになりました。身近なものでも「どういう構造なのかな?」とか考えながら生活しています。また、絵コンテや監督のイメージの意図を汲んで自分の作業に落とし込むようになりました。
――たった半年ですごい成長ですね!
冨澤:あと、最初は1枚描いたらチェックしてもらって、終わったら次のカットに進んでいたんです。今は複数のカットを「○日までに作業してね」という形で作業をしています。
神原:時間配分を自分で考えるようになったので、けっこう意識が変わりました。
――仕事以外でも成長するためにしていることはありますか?
冨澤:最近、家でも絵を描き始めました。今はひたすら雲を描いています。30分だけでもできる時は描いています。
神原:今は忙しくてできなくなったのですが、その前は早めに会社に来てそこで自然物を描いていました。
■A-1 Picturesを目指す人に伝えたいことはありますか?
冨澤:思っていたより和やかで作業しやすい環境です。わからないことがあってもすぐ相談できるし、雑談モードに入ったらみんなでよくしゃべっています。作業するときは切り替えてみんな集中して作業しています。
神原:想像していたアニメーション制作会社と違って良かったです。これをやってみたいという積極的に学んでいける人にはぴったりだし楽しめる会社だと思います。緊張しなくても大丈夫です!



