完成した3Dモデルに対し、動かせるようにするための「コントローラー」を仕込みます。
何も設定されていない3Dモデルは、関節などが動かせないフィギュアのような状態のため、必要な箇所（関節や揺れ物など）にコントローラーを入れて可動できるようにします。
アニメーションで動かせる範囲はこの工程で決まるため、先を見越して作業を進めることが重要です。

使用する3Dソフトのセットアップ機能はもちろんのこと、実際の人体や動物、機械など、さまざまなものの動きを理解していると、それを応用して作ることができます。
また、異なる3Dソフト間でデータをやり取りする機会も多いため、新しいことに興味を持ち、学ぶ姿勢や挑戦する意欲も重要だと思います。

作成してもらった3Dモデルを動かした際に、美しい状態をできるだけ崩さないよう注意しながらコントローラーを仕込みます。さらに、実際に使用するCGアニメーターが動かしやすいよう工夫しながら制作することを心がけています。

最初は先輩の手伝いとして始めたリグ・セットアップでしたが、半年後に急遽引継ぎ、気づけばリグのリーダーになっていました。ちょうどその頃、『『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima ＋』のキャラクター制作が始まり、1期の12人に加え、2期に新規で登場したキャラクター6人の制作を担当することになりました。
引き継ぎの際、「1期のキャラクターはそのまま使えば問題ない。」と考えていましたが、実際には1期のキャラクターも慌ただしい中で作業が進められていたため、エラー対応や修正に追われ、大変な状況でした。

今後チャレンジしたいことは、CGディレクターとして作品に参加することです。現在は作業者側ですが、将来的にはCGディレクションに携わりたいと考えています。
また、今後の目標として、セットアップの知識を学び、選択肢を増やしていきたいです。さらに、プログラミング言語を習得し、スクリプトなどの補助ツールを作成して業務に活用していきたいと考えています。

社内の雰囲気は良く、さまざまな部署の上司や先輩にも質問や相談がしやすい環境だと思います。
部内では自分の興味がある分野や、やりたいことをアピールすれば意見を汲んでもらえます。
また、進行中の作品が多いため、さまざまな作品に関わることで多くの経験を積むことができます。
とにかく笑顔が絶えない、アットホームな職場です。