就活を始めたとき学校の先生から「アニメーターみたいな視点の絵の構図をしている」と言われ、もともと動かすのも好きだったので、そこからアニメーション業界に興味を持ち始めました。就職先を九州県内で探していたこともあり、九州にあるアニメーション制作会社を調べた際、自分の好きな『Fate/Grand Order』関係作品があったので「ここに入社していつか『Fate/Grand Order』のCMに関わりたい」と思って志望しました。

アニメのことを学校で習ったことがなく、同期と比べて本当に右も左もわからなかったのですが、今では後輩に質問されても答えられるようになりました。動画作業においても中割りのミスや抜け、データ作成のミスもかなり減ったので、少しは成長できたのかなと思います。自分なりの作業効率が上がる方法も見つけられるようにもなりました。

今まで通りひと月ごとに小さな自分だけの目標を立てそれを達成させつつ、動画検査として制作進行の方とうまくかかわれるようになったり、人が割った動画を自信もって検査・修正したりできるように自分のスキルアップにも力を入れていきたいです。

原画担当から上がってきた素材を制作進行の方からもらって、素材の不備や原画とタイムシートを合わせてみたときのミスがないかをまず確認します。希望納期に間に合うよう、社内または社外に素材を渡して作業をしていただきます。その作業されたデータに、中割りに不自然なところやミスがないか、書き出し時のデータに不備がないかを確認し、次の仕上げ担当に回します。色がついて映像として出来上がったものにも目を通して、そこでも違和感がないかをチェックします。
全体を通して「動きに関すること」をチェックするのが動画検査の仕事です。

入ってきた素材や提出してもらった素材を受け取った時に、不備やミスに気付ける目が必要だと感じました。まだ数回しか動画検査をしたことがないですが、私が見ただけでは気付けなかったところがあったのでもっと目を鍛えないとと思いました。
そのためには普段から動画の仕事でもらう素材にしっかり目を通したり、自分が作業した分の線や影塗の抜け、中割りの違和感がないかを事前にしっかりチェックしたり、担当する動画検査の仕事以外にも意識するようにしています。また、どんな動画が来ても対応できるように、苦手な中割りがわかり次第上長に伝えて該当しそうな動画素材を回してもらうようにもしています。

アニメーションのことは独学程度で何も知らずに入った私ですが、最初の研修で丁寧に教えてもらえたおかげですぐに仕事に慣れることができました。入社前は経験がないと好きな作品にはなかなか関われないだろうと思っていましたが、入ってすぐの面談でやってみたい作品を聞いていただき、大好きな『Fate/Grand Order』に1年目から関わることができました。
やりたいことを伝えると、タイミングさえあえばできる限り携わらせてもらえるので、ここにはチャンスがたくさんあります。将来のことがしっかり固まっていなくても「こういう道がある」と一緒に考えてもらえ、進みたい道も少しずつ見つかっていきます。
大変なことももちろんありますが、それ以上に楽しさとやりがいがあると思います。迷っている方はぜひ検討してみてください！