• RECRUIT

PEOPLE

インタビュー

仕上げ/色彩設計

森田 真由

業界歴15年
2025年現在

経歴

2010年 
A-1 Pictures新卒入社
2011年 
うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%、 THE IDOLM@STER(色指定・検査)
2017年 
ブレンド・S(色彩設計)

色彩設計担当作品

2017年 
ブレンド・S
2018年 
『白猫プロジェクト4周年アニメーション』PV
2020年 
『魔法使いの約束』CM
2021年 
『グランドサマナーズ アニメーション』PV
2021年 
『BATEN KAITOS』MV
ほか
色彩設計の仕事内容を教えてください
原作の色味・作品の方向性・スタッフさんのご要望などを取り入れながら、各デザイナーさんが描き起こした設定の色を作り、美術さんが描いた作品の背景に乗せて調整します。
メインスタッフの方とチェックをしてOKになったら、製作委員会や原作があるものは原作者の方にご確認いただき、修正があれば対応をして、ようやく作品のベース色が決まります。そこから仕上げ(ペイント)作業に必要な色指定表を作成します。
次にシーン色と呼ばれる時間帯や環境ごとの背景、演出意図にあわせた色を各個作り、監督・演出さんとチェック。そしてまたシーンごとの色指定表を作る…というのが主な仕事です。ベース色を作るのにも時間を要しますし、キャラクターなどの設定数、シーン色数によって膨大な数になる事もあります。
撮影後の映像を確認して、更に見映えが良くなるようにカット単位でセルの色を調整する事も多いです。
3Dや2Dの色調整をする作品もありますし、街中で見掛ける事もある版権の作業なども仕事の一部です。
色彩設計を担当するにあたって心がけていることはありますか?
スタッフさんの言動に注視し、少しでも気になる様子があれば積極的に聞く・話していただけるような雰囲気になるよう心掛けています。
自分が作った今一番の色に、他の意見を掛け合わせる事でより作品の完成度が増すと思います。いただいた意見に柔軟に対応出来るよう、何事にもアンテナを張っておくよう努めています。
作ったカラーモデルは見やすかったかを社内の仕上げさんに聞いてみたり、スタッフさんや制作さんと世間話をしたり。何気ない会話から得るものも多いので、日々の作業やコミュニケーションを大事にしています。
印象に残っている作品はありますか?
『ブレンド・S』です。
「色指定・検査」としてたくさんのA-1 Pictures作品に携わり、それなりに修羅場も乗り越えてきたつもりですが(笑)設計に憧れつつも自分に務まるビジョンがずっとなくて。今後について考えながら「色指定・検査」と並行して設計補佐を担当させていただいていました。身の回りの環境もいろいろと変わった頃で、まさにターニングポイントとなった作品です。
思い返せば至らない点ばかりでしたが、初めてのシリーズ作品という強い思い入れがありますし、大変ながらもSDキャラや漫符(まんぷ)など、普段あまりないテイストに癒されて日々ワクワク作業していたのを覚えています。
産休・育休を取得・仕事復帰された経験から、ご出産前後で働き方の変化などありましたか?
最初の育児休暇から復帰するタイミングで緊急事態宣言が出て、それまで難しかった在宅勤務が可能になりました。ずっと在宅でと思っていた時期も正直ありましたが、長期間になるとそれも肌に合わないと感じたので、状況に応じて出社・在宅を選べるようになった点はとても大きいです。
現在はPVなど単発ものの「色指定・検査」、場合によっては設計込みで担当させていただく事が多いです。制作期間は短いながらも達成感がありますし、今の身の丈にあっているのかなと思っています。いずれまたシリーズに携われたらという目標を持って、二人の子育てに奮闘中です!
A-1 Picturesに入社を検討している方にメッセージをお願いします
よく言われる事ですが、セクションが豊富で関わるスタッフさんが多くいる会社だからこそ得られるものがあります。やりたい気持ちを積極的にアプローチしつつ、横のつながりも是非大切にしてください。
ソフトを使ったことがなくても、素材について分からなくても大丈夫です!先輩方が丁寧に教えてくれます。
シリーズだけでなくジャンルもさまざまな作品を取り扱っています。最近は他社さんからお仕事をいただく事もあるので、仕上げだけでも携われる作品数は豊富です。
「色指定・検査」・「色彩設計」としてのチャンスも多いと思いますので、ぜひそのチャンスを掴みに来てください。