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PEOPLE

インタビュー

阿佐ヶ谷制作グループ 制作1部 部長
アニメーションプロデューサー

金子 敦史

業界歴16年
2025年現在

経歴

2009年 
他社でアニメーション制作進行を担当
2011年 
A-1 Pictures入社(アニメーション制作進行) 
2013年 
ガリレイドンナ(アニメーション制作デスク) 
2017年 
劇場版 ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール–(アニメーションプロデューサー) 

アニメーションプロデューサー担当作品

2017年 
劇場版 ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール–
2018年 
ソードアート・オンライン アリシゼーション
2019年 
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld
『俺だけレベルアップな件』シリーズ
A-1 Picturesの特徴を教えてください
原作・オリジナル・媒体を問わずにボーダレスに様々な企画に挑戦出来るのが特徴です。あるジャンルの作品に特化せず各制作ラインでチームの色も違うので個性も強いです。特に自分は閉塞的にならないように作品創りにとってプラスとなる次世代の個性を尊重し、エンタメ企業として若手が楽しめる現場創りを意識しています。また近年はアニプレックスとの連携を更に意識しながら原画・演出枠の社員化も推し進めており、会社全体で部署毎にヒアリングの場を設けるなどして一昔前よりも更に働きやすい環境作りを心掛けています。
どんな人が制作進行に向いていますか?
「アニメ」が好きではなく「アニメの向こう側に居るクリエイター」に興味を持って接する事が出来る方が向いていると思います。近年は各種素材の管理やワークフローが煩雑化していますが、ツールは慣れれば問題ありません。それよりもアニメーション制作は多くのスタッフとのコミュニケーションの連続で産み出されているコンテンツで「アニメが好き」だけでは絶対に成立させられません。自分が好きになったキャラクターやストーリー、風景、音楽がどうやって映像になっているのかを考えてみてください。アニメを構成している全ての要素にはクリエイターさんの意思が介在しているはずでそこに着目し何を感じれるか・何を語れるかで優秀な制作進行になれるのではないかと思います。
アニメーションプロデューサーに必要なスキルを教えてください
まずは制作チームの戦力バランスを見誤らずに予算とスケジュールの中で最大限におもしろい映像にするためにどんな仕掛けや創意工夫をするかが重要です。それらのアイデアを実現出来得る適性や可能性のあるクリエイティブスタッフを1人でも多くチームに迎え入れられるかがカギと言えます。また、制作現場が動き出してからは納品を推し進めるための扇動力、状況次第で社内・社外を問わずに交渉をし、場合によってはつらい判断を下す決断力も問われます。「作品の成功はスタッフのおかげ、作品の失敗はプロデューサーのせい」という当たり前の責任感がプロデューサーには大事かと思います。
今後どういったチャレンジをしていきたいですか?
作品的評価としてもビジネス的評価としても「成功」と声を大にして言えるオリジナルの企画開発に注力していきたいですね。平成中期以降から令和に突入して・・・アニメというエンタメは本当に多くの市民権を得る事が出来ましたがその代わり今のトレンドの隆盛は本当に光のスピードで移ろうようになりました。一概には言えませんがアニメ作品が増えてしまった分、ユーザーがいつでも取捨選択出来るようになって今のアニメファンが飽きっぽくなってしまっているのが残念ではあります。それでも目まぐるしく変わる時代の変化の中で「これは普遍的に面白いドラマ」「何年経っても愛し続けられるキャラクター」と言ってもらえる、噛めば噛むほど味が出るようなオリジナル企画に携われたら制作冥利に尽きます。
A-1 Picturesに入社を検討している方にメッセージをお願いします
重複しますが改めて・・・制作進行を目指す方に特化して言えば「アニメが好き」ではなく「アニメを創っているスタッフが好き」な気持ちがまずは大事だと思います。特に個人的に必要だと思うのは「劣等感」と「鈍感力」。アニメーション制作を通じて予想を超える人々との出会いが有ります。喜び、楽しみ、悲しみ、苦しみ・・・と色々な感情で様々な局面を乗り越える事になりますが、それらの経験を通じて業界人として大きな成長を遂げられると思います。何も判らなくても気にする事はありません。まずは業界に飛び込む勇気とそこで出会うであろうスタッフのことを想像してみてください。それでもあなたにその気があるのであればぜひともA-1 Picturesにいらしてもらえればと思います。受け身にならずに前のめりになって「自分の好き」を貫いてみてください。