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PEOPLE

インタビュー

新高円寺制作グループ 制作部 部長
アニメーションプロデューサー

菊池 雄一郎

業界歴15年
2025年現在

経歴

2010年 
他社でアニメーション制作進行・制作デスクを担当
2014年 
A-1 Pictures入社(アニメーション制作デスク) 
2014年 
黒執事 Book of Circus(アニメーション制作デスク)
2020年 
かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~(アニメーションプロデューサー)

アニメーションプロデューサー担当作品

2023年 
新しい上司はど天然
2024年 
負けヒロインが多すぎる!
『かぐや様は告らせたい』シリーズ
A-1 Picturesの特徴や強みを教えてください
A-1 Picturesの強みの一つは、非常に優秀なスタッフが多く在籍している点です。
これまでの長い歴史の中で培われた技術やノウハウが各部署に継承されており、その結果、高いレベルの映像制作が可能となっています。
社員数は200名以上で、業界内でもこれだけの規模のスタッフを抱えている会社は少ないと考えます。この規模のおかげで、さまざまなジャンルで高クオリティな映像制作を行うことができ、アニメ業界においてもその実力を発揮しています。
もう一つの強みとして挙げられるのは、アニプレックスとの関係性です。A-1 Picturesはアニプレックスの子会社で、そのため新規企画に関する相談がしやすく、企画の実現可能性が高い点が魅力です。これにより、ビッグタイトルに関わる機会が多く、A-1 Picturesならではの特徴となっています。
どんな人がアニメーション制作進行に向いていますか?
制作進行に向いている人の条件として、まず「モノづくりが好きであること」が大事だと思います。
私は学生時代、アニメを多く見ていたわけではありませんが、長い人生の中で「世の中に形として何かを残す仕事がしたい」と思うようになりました。

その中で、当時アニメが注目を集め始めていたこともあり、さまざまな作品を作ることで自分の存在意義を感じられるのではないかと考え、アニメーション業界に入りました。
また、アニメーション制作の魅力の一つは、作品を自分の手で面白くする方法がいくらでもある点です。制作に携わる中でワクワクできる人が向いていると思います。
もちろん制作現場は大変ですが、私自身も新人時代にその現場を見てワクワクしたことを覚えており、それが制作進行に向いている性格だったのだと思います。

さらに、アニメーション制作には多くの人が関わります。何千人という人々がそれぞれ異なる考え方を持っていますが、重要なのは無理に一つの考え方に統一することではなく、さまざまな思いや視点を吸収できる柔軟さです。制作に携わる人々とのやり取りを楽しめる人が、より適していると思います。
アニメーションプロデューサーに必要なスキルを教えてください
まず、重要なのは制作現場のスタッフの確保、予算の管理、そして制作スケジュールの管理です。
実現したい作品があれば、そのために必要なスタッフを呼び込む人脈が非常に大切だと思います。高い理想を掲げても、それに見合う人材を確保する能力がなければ、関わる方々に迷惑をかけてしまうことになりかねません。
また、スタッフを確保するためには十分な予算を押さえることが必要です。参加してくださるスタッフに対して、適切な報酬を用意することは、プロデューサーにとって重要な責務です。
さらに、放送や公開までに制作を終わらせるためのスケジュール管理も非常に重要です。
「良いものを作るために時間をかけるべき」との考えもありますが、プロの仕事では現実的なスケジュールを守ることが求められます。実現するための時間確保と管理は、プロデューサーにとって非常に大事な要素です。
そしてもう一つ大切なことは、参加した関係者が作品を通じて何かを得られたかどうかです。
挑戦したいことを実現できたか、参加して楽しく仕事ができたか、キャリアアップにつながる経験が得られたか、作品がヒットして数字として成果を残せたかなど、必ず関わった全ての人々にとってプラスになる成果を残すことも、プロデューサーの重要な仕事だと考えています。
今後どういったチャレンジをしていきたいですか?
アニメーション業界を引退するその時まで続けると思いますが、後世に残る作品を作り続けることが私の大きな目標です。何年経っても「あのアニメは名作だった」と語り継がれるような作品を、自分の手で実現したいと考えています。
理想を言えば、30年、40年経っても、私が制作した作品が若い世代に親しまれ続けることができればうれしいですね。
もし私が定年退職して年老いたとき、「すごく昔のアニメだけど、このアニメは面白いんだよ」と話してくれる若い人たちの声を聞いたら、心の中で「フフフ、そのアニメは儂が作ったのじゃよ」とニヤリと笑いながら散歩していたいですね。
A-1 Picturesに入社を検討している方にメッセージをお願いします
これから入社を検討している皆さん、普通の生活では味わえないような世界に興味はありませんか?アニメーション業界は、毎日驚きや新しい体験が待っている、非常に魅力的な世界です。どれだけ長くアニメを制作していても、やりたいことが次々に出てきて、飽きることがありません。ぜひ一緒に、「楽しい」を形にしていきましょう!